人間のさまざまな感情を映し出した写真をご覧ください

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生物学上の最高傑作ともいえる「人間の顔」は、私たちの意識の奥底に「瞬時に認識できるもの」として埋もれているものです。顔にはあまりにも強いパワーがあるため、日常的に使っている物にまで顔が見えてしまうこともままあります。この科学的な現象は「パレイドリア」と呼ばれています。私たちの感情は、時に言葉でさえも言い表せないほど強いものです。言葉が役に立たないようなときには、人間の感情を写した写真こそが「言い得て妙」なのかもしれません。

社会的課題に取り組むキャンペーンをサポートします

社会的課題に関連するテーマを扱う場合は、オーディエンスと個人的にやり取りしたいと思うことがあるかもしれません。こうしたテーマの下では人は感情的になりやすいものですが、人間の基本的な感情というものを介して対応することでコミュニケーションの相手に安心感を与えることができます。同様の手法はチャリティキャンペーンでも用いられています。直面する問題に衝撃を受けている人々に対し、こうした手法でアプローチするのです。そうすれば、もしかしたらそのしかめ面をひっくり返すお手伝いができるかもしれません。

感情を作品のなかで表現する

これほどさまざまな感情をもち、またそのすべてを感情や言語によって表現できるのは、この地球上で人間だけに与えられた特権です。もし、そうした特権に恵まれていないと感じる方がいるのであれば、音楽やアート、詩の創作を通じて今まで数え切れないほどの世代がまさにその特権を行使してきたのだ、という事実を思い起こしてみるとよいでしょう。感情は私たちが日々謳歌しているものであり、あらゆる場面でクリエイティブなプロジェクトに取り入れるべきものといえます。

父母、兄弟姉妹、子供、祖父母、そして親戚一同を導く

デザイナーであるからには、創作活動に対するバランスのとれた姿勢について考慮することが責務といえます。この点は、ソーシャルキャンペーンというテーマにおいてはより一層強調されます。そうしたキャンペーンでは、拡大したコミュニティに語りかけ、すべての人に声を届けることが求められるからです。また、社会動向や今日の政治情勢を把握し、平等を全面的に支持し、人種差別に終止符を打つことも重要です。

FAQ

感情が創造性に与える影響とは?

感情は、あらゆるレベルで創造性に影響を与えます。たとえやる気がないときでも、創造性が感情に刺激されるという点で、感情は制作物に影響を与えるのです。歴史を代表する著名な芸術家らの作品を見れば、彼らの作品が高く評価されているのはそこに多くの感情が込められているからだということがわかります。創作物のほとんどは感情的反応に基づいたものであり、また、感情的反応を必要としているのです。つまり、創造性とは私たちの内なる感情に対する賛美であり、私たちはあらゆる方法でそれを尊重すべきなのです。

色と関連する感情とは?

簡単に言うと、すべての感情は色と関連しています。色が色のスペクトル全体で混ざり合うのと同じように、私たちの感情もまた、それに酷似したグラデーションを描きます。幸せから悲しみへ、白から黒へ、というふうに。私たちは成長するなかでこのことを学び、それが私たちの潜在意識の一角を占めるようになります。私たちは誰もが、赤は危険を知らせたりブレーキをかけたりするための色だということを知っています。逆に、青は安心感を与え、生活に落ち着きをもたらしてくれる色です。色彩心理は、私たちの生活の中で常に重要な役割を担ってきました。

写真が感情を呼び起こす方法とは?

人間共通の現実を反映するうえで写真は非常に重要な役割を果たしており、ほとんどの場合、これが感情的反応を引き起こします。私たち人間は、周りの世界に反応します。何千年も前に私たちがアフリカをさまよったのは、そのせいかもしれません。写真という窓を通して、私たちは時間が止まった状態をのぞくことができます。その窓の前で私たちは、疑問を抱いたり、夢を見たり、さらには動揺したりという反応を起こすのです。このコミュニケーション方法を実践するには、新聞に掲載されている写真を読み取るのがよい練習になるでしょう。

写真の雰囲気を左右する要素とは?

写真にはあまりにも多くのディテールが含まれているため、私たちの感情を、こちらの方向、あちらの方向へと揺り動かします。前述したように、色などの要素は私たちの気分に影響を与えます。白黒写真では色のもつ力がやや弱まるため、被写体に意識を集中することが容易になります。被写体としてもっとも人気があるのは自分に身近な人々であり、またボディランゲージや顔の表情、フレーム内での配置などが伝達言語として使用されていることが多々あります。

写真に独特の雰囲気をもたせる方法とは?

ある種の感情を呼び起こそうと思ったら、照明、空間、質感など、自分でコントロールできるものはすべて考慮する必要があります。コントロールできる範囲が広ければ広いほど良いため、スタジオライト一式を購入することから始めることを推奨します。ポートレート写真の場合、一連の背景をあらかじめ選んでおけば、その雰囲気に被写体を合わせることができるはずです。ISO の設定を変更するなど、よりテクニカルな手法を用いれば、画像に粒状感を加えることができ、ねらい通りの仕上がりになるでしょう。